韓国ソウル警察パク・チョンボ庁長は15日午前、ソウル市チョンノ(鍾路)区の庁舎で開かれた記者懇談会で「今日か明日中には家宅捜索が終わりそうだ」とし、「原本データが非常に膨大で、クーパン側のシステムエンジニアに問い合わせながら、選別押収を行わなければならない状況だ」と説明した。
さらにパク庁長は「押収物の分析を通じて、情報の流出経路や侵入者などを確認できるとみている」とし、「クーパン側に個人情報保護に関する不備がなかったかについても調べる考えだ」と述べた。
警察は現在、中国国籍の元クーパン社員を有力な容疑者とみている。捜査の進捗状況についてパク庁長は「必要な手続きを積極的に進めている」と話した。クーパンの捜査協力度については「初日は、どこまで家宅捜索を行うかについて意見の相違があったと報告を受けたが、その後は円滑に資料提供を受けている」と述べた。
家宅捜索が異例に長期化しているとの指摘について、ソウル警察庁関係者は「大容量データを選別して確認した後、ダウンロードするため時間がかかっている」とし、「通常起こり得る手続きだ」と説明した。また「先週金曜日(12日)時点で、家宅捜索の全対象リストのデータの約60%を確保した」と付け加えた。
クーパンがクラウドサーバーに保管している膨大なデータのうち、今回の情報流出と関連するデータのみを選別して押収するのに、相当な時間を要しているというのが警察の説明である。
ソウル警察庁関係者は、二次被害の有無について「警察庁で二次被害に関して毎日モニタリングおよび全数調査を行っているが、現時点まで二次被害は確認されていないと報告を受けている」と説明した。
一方、警察は同日午前9時30分ごろ、捜査専担チーム11人を投入し、クーパン本社に対する6回目の家宅捜索を再開したと明らかにした。
警察は先月25日、クーパンから個人情報流出事件に関する告訴状を受理した後、同月28日に告訴人調査を実施した。当時、クーパン側からサーバーログ記録などを任意提出として受け取り、インターネット・プロトコル(IP)アドレスを追跡するなど、捜査を続けてきた。
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