ロイター通信などによると、マチャド氏は12日(現地時間)、ノルウェー・オスロで記者会見を開き、「マドゥロ政権には平和的な権力移譲を交渉する時間がまだある」と述べつつも、「交渉によるものであれそうでなかれ、マドゥロ大統領は最終的に権力の座を去ることになる」と語った。さらに「秩序あり、平和的な(権力の)移行に注力している」と強調した。
昨年7月のベネズエラ大統領選挙以降、潜伏しながら反政府運動を続けてきたマチャド氏は、10日に予定されていたノーベル平和賞授賞式に出席するため、極秘に出国した。しかし悪天候の影響で日程が遅れ、授賞式の翌日である11日未明にノルウェーに到着し、公開発言を続けている。
マチャド氏はマドゥロ政権崩壊後、ベネズエラがリビアやシリア、アフガニスタンのような内戦に陥る可能性があるとの一部の懸念について、「状況はまったく異なるため、このような比較はまったく根拠がない」と一蹴した。さらに「ベネズエラは宗教、民族、地域、社会・政治的分裂のない、整った社会である」と主張した。
マチャド氏はまた、「(権力の)移行が始まれば、ベネズエラの軍隊と警察の絶対多数は、国民によって正当に選ばれた民間政府が任命した上級者の命令や指示に従うと確信している」と付け加えた。
マチャド氏は、ドナルド・トランプ米政権がベネズエラ政権を「麻薬カルテル」と規定し、カリブ海に大規模な部隊を展開するなど軍事的圧力を高めていることについて、「ベネズエラ情勢が米国の国家安全保障および西半球全体の安全保障において最優先事項であることは確実だと信じている」と述べ、支持の意向を示した。
最近、米国は麻薬輸送が疑われるベネズエラ船舶を撃沈し、カリブ海に空母打撃群を配備するなど、麻薬カルテル排除を名目に軍事作戦を続けている。これに対し、マドゥロ大統領は、米国がベネズエラの膨大な石油資源を狙い政権交代を試みていると反発している。
先にノルウェー・ノーベル委員会は、「ベネズエラ国民の民主主義の権利を促進するため、疲れを知らずに努力した」「独裁から民主主義への正義で平和的な移行を実現するために戦った」という点を理由に、マチャド氏を今年のノーベル平和賞受賞者に選出した。
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