ヤン容疑者は12日午前10時ごろ、チョンアン(天安)トンナム(東南)警察署の留置場からテジョン(大田)地方検察庁天安支庁に移送された。
検察送致前、ヤン容疑者は取材陣が「被害者に言いたいことはあるか」と聞くと、「平凡に暮らしていた40代なのに、ある日、目を開けると留置場にいた。留置場の中にいる間も自分がなぜ今ここにいるのかわからないという考えだけだった。なぜこのようなことが起きたのか私も今わからない」とし、「記者らがこんなに多く来て質問し、撮影しているが、これ自体も夢のようだ」と答えた。
また、「いずれにしても私が罪を犯したので、その罪は甘んじて受ける」とし、「遺族に本当に申し訳ない。故人にも申し訳ないという言葉をもう一度言いたい」と付け加えた。
「あらかじめ計画した犯行か」という質問には、「違う」と答えた。
ヤン容疑者は、「騒音問題はマンションに住む人であれば誰でも共感する部分だろう。ただ見過ごす部分ではなく国レベルでも改善が必要な部分だと考える。このような残酷な事件が再び起きなければいいと思う」とも話した。
また、「なぜ管理事務所まで車で突進し犯行に及んだのか」などの質問に長々と答え、支離滅裂なことも言った。
ヤン容疑者は今月4日午後2時30分ごろ、居住地の天安ソブク(西北)区のマンションで隣人の70代の男性Aさんを凶器で殺害した容疑(殺人・特殊財物損壊)で拘束された。
当時、ヤン容疑者は上階に住むAさんのボイラー補修工事の騒音に腹を立て、凶器を持って上階に上がり犯行に及んだと調査された。
ヤン容疑者は自身が振り回した凶器で負傷したAさんがマンションの管理事務所に逃げると、追いかけて犯行を続けた。
管理事務所の職員はドアの鍵をかけてヤン容疑者の侵入を防いだものの、ヤン容疑者は自身の車に乗って突進し管理事務所のドアを突き破って再びAさんに向け凶器を振り回した。
ヤン容疑者の犯行前、2度にわたり警察へ通報が寄せられるなどの前兆があったことがわかった。
警察によると、ことし10月、Aさんの妻から誰かが外でドアをたたき続けているという通報があり、先月には上階がうるさいとヤン容疑者が通報していた記録があった。
警察はきのう身元情報公開審議委員会を開き、ヤン容疑者に対する身元情報公開の決定を下し、氏名と年齢、顔を公開した。
審議委員らは犯行の残忍性と被害の重大性、被害者遺族の意見などを考慮し、身元情報を公開することで意見をまとめた。
ヤン容疑者の身元情報は来月9日までチュンナム(忠南)警察庁のホームページに掲示される。
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