ユン被告は今月5日、業務上横領などの罪に問われた自身の公判で、教団が金品を供与したのは尹政権の関係者だけでなく、文在寅(ムン・ジェイン)政権と現政権の与党「共に民主党」の政治家も含まれていると特別検察官に供述したが、捜査が進められなかったと主張した。
教団から金品の供与を受けていた政治家が誰なのか注目が集まっていたが、特別検察官側が初めて供述の内容を明らかにした。
一方、特別検察官側は、ユン被告が供述で言及した現与党政治家の捜査は特別検察官の捜査範囲ではないというのがチームの一致した考えと強調し、「この事案に対して捜査しなかったことが特定政党のための偏向捜査という趣旨の報道や主張が相次ぐことに強い遺憾を表わす」と述べた。
さらに「いかなる政治的考慮もなく、単に該当の供述内容が特検法上の捜査対象ではないと判断し、捜査を進行しなかった点を明確にする」と改めて強調した。
教団の「世界本部長」を務めたユン被告は8月、特別検察官チームに対し、教団が共に民主党に所属する政治家に金品を供与したと供述したが、特別検察官側は記録するにとどめ、捜査に着手しなかった。
特別検察官側は今月9日、この事件の捜査を警察庁国家捜査本部に移管したが、捜査対象ではないと判断したにもかかわらず、これまで移管しなかったことについても批判が出ている。
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