「マラソン身体接触」で物議を醸した監督、資格停止に…「職権乱用・勤務怠慢」=韓国
「マラソン身体接触」で物議を醸した監督、資格停止に…「職権乱用・勤務怠慢」=韓国
11月に行われたインチョン(仁川)マラソン大会でゴールラインを通過したイ・スミン選手に過度な身体接触をしたことで物議を醸したサムチョク(三陟)市庁のキム・ワンギ監督が資格停止の懲戒を受けた。

三陟市体育会は10日、スポーツ公正委員会を開き、職権乱用と職務怠慢により陸上チームのキム監督に対し1年6か月の資格停止を議決した。

これに先立ち、陸上チームの選手らはキム監督の職権乱用と職務怠慢を理由に陳情書を提出した。ただ、物議を醸した不適切な身体接触は含まれていなかった。

同日開かれたスポーツ公正委では、審問のため出席したイ選手とそのほかの選手からも不適切な身体接触に対する言及はなかったと伝えられた。

体育会関係者は、「イ選手がマラソン大会において性的羞恥(しゅうち)心を感じてはおらず、公正委で関連した議論をすることを望まなかった」と伝えた。

陳情書にはキム監督が再契約を控えた選手らを相手に職権を乱用し、訓練計画を立てないなど職務を怠ったという内容などが含まれていたと伝えられた。

キム監督は先月、仁川マラソン大会でゴールラインを通過したイ選手をつかんで支え、イ選手の不快な表情が中継画面に映ったことで過度な身体接触をしたのではないかと物議を醸した。

これについてキム監督は大会翌日に多数のメディアを通じ、「マラソンではゴールしたとたん倒れるケースが多く、選手の安全のためつかんであげなければ大けがをすることがある」と釈明した。

キム監督は、「今回も選手の体が前に傾いたのでつかんであげたが、その過程で私の腕がみぞおちの部分に当たって痛みを感じたため、本人が瞬間的に振り払ったようだ」と話した。また、「イ選手が『あまりにも痛くて無意識にそのような反応が出て申し訳ない』と謝ってきた」と説明した。

今月を最後に三陟市庁の陸上チームとの契約が満了するキム監督は、問題が拡大したことを受け体育会に監督職を辞める意思を伝えたと把握された。
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