大統領室は報道資料で、今回の昼食会は造船、自動車、繊維、電子、機械、防衛産業、海運など各分野で経済発展に献身した人々の労苦に感謝を伝えるための席だと説明した。
昼食会には、鉄鋼大手のポスコが1973年に初めて高炉で溶銑(溶けた鉄)を生産した際に現場で中心的役割を果たしたイ・ヨンジク土建部次長(当時)、世界初の極地用ドリルシップ(掘削船)建造を手掛け、「大韓民国船舶設計名匠第1号」に選ばれたエルエヌジーテクニカルサービスのチョン・ウンゴン室長、現代自動車の「ポニー」や「エクウス」など34種のモデル開発を主導し、産業褒章と金塔産業勲章を受章した連合システムのイ・チュング経営顧問(元現代自動車社長)などが出席した。
また、国内初の工業団地として産業化をけん引した九老工業団地の第1世代女性労働者で現在も縫製技術者として働くカン・ミョンジャ氏や、1960年代にドイツに派遣された韓国人炭鉱労働者のシム・グクス氏らも招かれた。
貧困家庭に生まれ、自身も少年工として働いた経歴を持つ李大統領は「皆さんが流した汗が集まって産業を興す川となり、経済を支える海となる」とし、「(このような努力が合わさって)韓国という巨大な奇跡を成し遂げた」とたたえた。
続けて昨年末の非常戒厳事態に触れ、「これを平和的に乗り越え、再び民主主義を回復する過程をみて(世界から)『やはりすばらし大韓民国』という評価が出ている」と説明。その根底に産業と経済の力量があったとし、「皆さんがこの国を偉大にした英雄」と感謝を伝えた。
一方、李大統領は韓国貿易協会がこの日開催した「貿易の日」記念式典には出席しなかった。
これに関し、大統領室の関係者は「儀礼的な記念式典に出席するより、現場で汗を流した労働者に会うことが望ましいと判断した」とし、「業務が忙しく、外部の行事に出席する余力がないのも事実」と説明した。
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