韓国銀行によると、11月末時点の韓国の外貨準備高は、10月末時点に比べ18億4000万ドル(約2860億円)増の4306億6000万ドルと集計された。 2022年の8月以降、3年3か月ぶりに4300億ドル台を回復した。
先月ドル/ウォンの為替レートが1400ウォン(約148.53円)台後半を維持し、変動が大きい日もあり外国為替当局による微調整など市場介入もあったことが明らかになっていたが、運用収益の増加などにより外貨保有額はむしろ増加した。金融情報端末のエムピードクターによると、市場の終値(午後3時30分)時点で、先月の月平均為替レートは1460.44ウォン(約155.04円)だった。
韓国銀行の関係者は、外貨準備高が増加した背景について「運用収益と金融機関による外貨預金の増加などが主な理由」として「外国株式が好調に推移しており、金利が高い保有債権の金利などが運用収益に寄与している」と説明している。
主要国の通貨に比べた米ドルの価値を表すドルインデックスは、11月末時点で99.54で、前の月(99.53)とほぼ横ばいとなった。その他の通貨の中では、日本円の米ドルに比べた通貨価値の下落率が1.4%と最も高く、オーストラリアドル(マイナス0.3%)が小幅に下落した。英ポンド(0.6%)、ユーロ(0.3%)は上昇した。
外貨準備高の中で最も大きな割合を占める有価証券は3793億5000万ドル(約59兆1000億円/88.1%)で、前の月に比べ13億9000万ドル(約2160億円)増加し、預置金は264億300万ドル(約4兆1000億円)で4億9000万ドル(約763億円)増加した。特別引出権(SDR)は157億4000万ドル(約2兆4500億円)と2000万ドル(約31億円)増加し、国際通貨基金(IMF)ポジションは43億5000万ドル(約6780億円)と6000万ドル(約93億5000万円)減少した。金は47億9000万ドル(約7460億円)で、従来と同水準だった。
韓国の外貨準備高は10月末時点で4288億ドル(約66兆8000億円)で、世界第9位だ。1位は中国(3兆3433億ドル/約521兆円)、2位は日本(1兆3474億ドル/約210兆円)、3位はスイス(1兆513億ドル/約163兆円)だった。 8位はサウジアラビア(4424億ドル/約69兆円)だった。
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