オポーレ工場は2028年8月に稼働を開始する予定だ。年産規模は第1段階で600万本となる。以降市場の状況によって段階的に増設を行い、生産能力を増やしていく計画だ。合計投資額は5億8000万ドル(約899億2248万円)に達する。
欧州は世界のタイヤ消費の約25%を占める中核地域で、同社にとっては戦略上での意味が大きい。同社の2024年における、全体の売上高のうちの欧州の売上高の割合は約26.6%に達した。錦湖タイヤはオポーレ工場設立を機に高付加価値製品のポートフォリオを強化し、ブランド価値の向上に努める。
さらに欧州は、新車用タイヤ市場の約17%を占めると同時に、世界の高級完成車メーカーが集中する地域でもある。同社はこれまで欧州内に生産拠点がなく、供給の安定性とリードタイム面で制約があった。このため新車用タイヤへの対応力強化や高級ブランドとの協業の機会にも期待を寄せている。
同社は2027年末まで、年産能力が530万本の工場の設立を計画している。オポーレ工場の開設で韓国・欧州・北米をつなぐ世界的な生産体系を構築していく。
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