1日ニュース1によると、11月2日(現地時間)、イタリアのミラノにあるドゥオモ広場で新婚旅行を楽しんでいたユン・ジェホン警監(35・海洋警察)は突然の応急状況を目撃し、すぐに救助を行った。
同日午後5時30分ごろ、広場の真ん中で50代の中年男性が意識と呼吸がない状態で倒れていた。団体パッケージツアーで来ていたユンさんは少し悩んだものの、すぐに人垣をかき分け男性のもとに駆け付けた。
ユンさんは状態を確認した後、すぐに心肺蘇生を実施し、通報が遅れないよう妻と周囲の人に応急電話の要請を任せた。約2~3分間心肺蘇生を続けていると、現地の警察と救助隊が到着し、倒れていた男性に呼吸が戻ったと伝えられた。
ユンさんはニュース1との通話で、「生体反応を確認したら呼吸がなかった。その瞬間には助けなければという考えしかなかった」と話した。
ユンさんが慌てずすぐに対応できた理由は職業的な経験のためだ。ユンさんは現在、国務調整室安全環境政策官室の災難対応チームに派遣勤務中で、普段は全国で発生する事故・災難状況を初期段階で把握し対応する役割を担っている。海洋警察の幹部として心肺蘇生を含む人命救助の訓練も体系的に受けてきた。
ユンさんの妻も雇用労働部(部は省に相当)に所属する公務員として応急状況の深刻性をよく認識しており、迅速に通報を助けたと伝えられた。
この出来事は駐韓イタリア大使館にも伝えられた。先月28日、ユンさんは家族とともに大使館を訪れ、エミリア・ガトー大使から直接感謝の意を伝えられた。ユンさんは、「両国の友好増進に少しでも役立てるならば光栄」とし、「これは私個人ではなく韓国の公職社会全体に対する信頼の表現」と話したという。
国務総理室の関係者は、「ユンさんは24時間運営される災難対応チームで昼夜・週末を問わず誠実に働いてきた」とし、「明るく積極的な態度で同僚からの信頼も厚い。今回の行動は非常に誇らしいこと」と評価した。
ユンさんは最後に、「特別な勇気だとは思わない。海外で偶然出会った状況でも公務員として基本を尽くしただけ」と話した。
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