1日、ソウル地下鉄が「順法闘争」実施…大きな混乱なし
1日、ソウル地下鉄が「順法闘争」実施…大きな混乱なし
12月1日、ソウル地下鉄1~8号線を運営するソウル交通公社傘下の労働組合が順法闘争に突入した。地下鉄の運行はやや遅延しているものの、出勤時間帯の市民に大きな混乱はなかった。

12月1日午前7時10分ごろ、ソウル地下鉄1・2号線のシンドリム(新道林)駅の2号線ホームでは地下鉄を待つ乗客が比較的円滑に移動していた。ホームでは「労働組合の順法闘争により地下鉄の運行が一部遅延する可能性がある」という案内放送があった。

ソウル交通公社の労使によると、民主労総ソウル交通公社労働組合(1労組)と韓国労総ソウル交通公社統合労組(2労組)は1日の始発から順法闘争を開始した。乗客の安全な乗降車を保障するため駅での停車時間を十分に確保するという意味の順法闘争であるだけに、深刻な運行の遅延は見られなかった。しかし出勤時間が次第に近づく午前8時ごろになると、ホームはたちまち乗り換え用の階段まで人であふれた。乗客がさらに増えたのに加え、地下鉄も余裕を持って運行したためだ。

市民らは大きな不便は感じなかったものの、普段よりやや混雑しているようだと口をそろえた。キョンギ(京畿)クァンミョン(光明)から2号線ソウル大入口駅まで行くというハン・ジョンウさん(27)は、「地下鉄が早く出発しないのでホームに人が多い感じがする」と話した。重要な会議があるというソチョ(瑞草)区の会社員カンさん(32)は、「順法闘争をすると聞いたので遅刻するかもしれないと思い、普段より30分早く家を出た」とし、「思ったよりは遅延が少なく今日は大丈夫だが、ストまですれば大変そうだ」と話した。

同時刻のソウル駅1号線のホームも大きな混乱はなかった。順法闘争があることを知らなかったという乗客もいた。ソウル・カンブク(江北)区ミア(弥阿)交差点から出発した20代のユ・ジェファンさんは、「きょう順法闘争があることを知らなかったが、地下鉄の放送で知った」とし、「普段から早く家を出るほうなので出勤には問題がないが、10分程度遅く到着しそうだ」と話した。

ソウル交通公社の労使間の賃金・団体協約における核心的な争点は賃金引上げとリストラ推進の有無、新規採用の規模などだ。ソウル交通公社傘下には労組が3つあるが、「MZ労組」と呼ばれる3労組はスト権を確保したものの、今回のストには参加していない。

これに先立ち、1労組と3労組は交渉案に基づき今月12日から総ストに突入すると予告した。2労組は12月中旬ごろに総ストを検討している。
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