今年4月、定員増に反対する集会を開いた医師や医学生ら(資料写真)=(聯合ニュース)
今年4月、定員増に反対する集会を開いた医師や医学生ら(資料写真)=(聯合ニュース)
◇医学部定員増 増員数の根拠薄く配分にも問題

 韓国の監査院は27日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権が推進した大学医学部の入学定員増員の過程についての報告書を公開した。医師団体や医学生から激しい反発を招いたこの政策について、増員規模の決定や各大学の定員配分など全体的に問題があったと指摘した。尹政権は2024年2月、医師不足の解消に向けて大学医学部の入学定員を25学年度からの5年間、従来の3058人から5058人に2000人ずつ増やす方針を打ち出した。監査院は保健福祉部に対し、今後の医学部定員の調整過程で今回の調査内容を踏まえるよう要求し、教育部に対しては大学ごとの定員配分業務を徹底するよう求めた。

◇暗号資産取引所がハッキング被害 57億円相当の資産流出

 韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所、アップビットで大規模なハッキング事故が発生した。運営会社の代表は、27日午前4時40分過ぎに約540億ウォン(約57億6000万円)相当の暗号資産が外部に流出したとし、会員の資産は全額補償されると説明した。運営会社はアップビットの暗号資産出入金サービスを一時停止し、セキュリティーの点検を行っている。

◇百円分おやつ食べ窃盗罪に問われた被告 控訴審で無罪に

 物流会社に派遣された警備員が勤務先の冷蔵庫にあった1050ウォン相当のチョコパイなどの菓子を許可なく食べたとして窃盗罪に問われた裁判の控訴審判決公判で全州地裁は27日、罰金5万ウォンを言い渡した一審判決を破棄し、被告に無罪を言い渡した。裁判所は、物流会社に出入りする運転手が警備員らに冷蔵庫の菓子を食べてもよいと話していたとする証言から、被告が故意に窃盗をする意思があったとは認められないとの判断を示した。この事件に対する社会的関心の高まりを受け、検察は先月27日に市民委員会を開催。市民の意見を反映し、同月30日の公判で被告に宣告猶予を言い渡すよう裁判所に要請していた。被告側弁護士は判決後、「多くの人が関心を持って下さったことで良い結果が出たようだ」と感謝を伝えた。

◇孤独死の過半数が中高年男性 政府が積極支援へ

 韓国で孤独死する人が年間4000人に迫り、社会的・経済的に孤立した中高年男性の割合が最も大きいことが分かった。保健福祉部によると、昨年孤独死した人は3924人で、前年比7.2%増加した。このうち過半数が50~60代の中高年男性だった。政府は一人暮らし世帯の増加と人間関係の断絶、経済的貧困などさまざまな要因が孤独死の増加に影響を及ぼしたとみて、「社会的孤立」に積極的に介入し、年齢層に合わせた支援に乗り出すことを決めた。


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