告別式には柳仁村(ユ・インチョン)前文化体育観光部長官をはじめとする後輩俳優や教え子たちが多数参列し、国内最高齢の現役俳優として活動した故人との別れを惜しんだ。
弔辞を述べた俳優のキム・ヨンチョルさんは「先生のそばにいれば方向を見失いませんでした。まなざし一つが後輩たちにとってはよくやっているという応援でした」とし、「とても恋しいです。先生を永遠に忘れません。忘れられません」と目頭を押さえた。
女優のハ・ジウォンさんも「先生は韓国を代表する俳優であるだけでなく、演技に対する謙虚さを失わず、自ら問うことを止めなかった真の芸術家でした」と振り返った。
告別式の司会を務めた俳優のチョン・ボソクさんは「放送文化界で演技の歴史を開拓してきた国民的俳優」とし、「俳優なら先生の傘の下で恩恵を受けていない人は誰もいないでしょう」とたたえた。
1934年、現在の北朝鮮・咸鏡北道会寧生まれのイさんは56年に演劇俳優としてデビュー。2024年のドラマ「犬の声」、演劇「『ゴドーを待ちながら』を待ちながら」まで約70年にわたり活躍した「永遠の現役俳優」だった。
昨年には歴代最高齢でKBS演技大賞を受賞し、最後の公式の場となった授賞式で「視聴者の皆さんに生涯とてもお世話になり、たくさん助けてもらいました」と語った。
韓国政府は25日、イさんに最高位の文化勲章である「金冠文化勲章」を授与した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40

