◇発射台への固定完了 総合点検後に打ち上げ時刻決定
ヌリは25日午後に発射台に移動して起立作業が行われ、固定作業も完了した。
打ち上げ運用が始まる26日は、燃料と電気系統を中心に総合点検が行われる。
宇宙航空庁は同日午後に発射管理委員会を開き、推進剤(燃料や酸化剤)の充填(じゅうてん)を行うかどうかを決める。
また、技術的な準備状況、気象状況、宇宙空間の状況などを総合的に検討し、ヌリの打ち上げ時刻を最終決定する予定だ。
◇打ち上げ13分27秒後に衛星切り離し 21分24秒間飛行
打ち上げ時刻が決まれば、4時間前から燃料と酸化剤の注入に取りかかる。燃料のケロシン(灯油)と酸化剤の液体酸素を充填するための準備が終われば、エレクター(起立装置)を取り外す。
打ち上げ前までに全ての機器が正常な状態を維持していることを確認できれば、打ち上げ10分前から自動運用(PLO)プログラムを稼働させる。
ここからは自動で準備作業が行われる。1段目のエンジンが推力300トンに達すると地上固定装置の解除命令が下され、ヌリは2年半ぶりに再び宇宙に向かう。
打ち上げから13分27秒後には衛星の切り離しが始まる。
主衛星の次世代中型衛星3号から切り離しを始め、副衛星のキューブサット12基が約20秒間隔で2基ずつ射出される。
各衛星は軌道で衝突するのを防ぐため、間隔を置いて切り離される。
切り離しが終わればヌリは衛星との衝突を防ぐための回避機動と残りの燃料の排出作業を進め、打ち上げから21分24秒後に飛行を終える。
その後ヌリは軌道を周回し、地球の重力により再び大気圏に突入して燃え尽きることになる。
◇高度600キロで衛星の軌道進入目指す 初の民間製作ロケット
打ち上げの成否は、次世代中型衛星3号を高度600キロで誤差範囲35キロ以内、97.7~97.9度以内の軌道に乗せられるかにかかっている。
韓国航空宇宙研究院は、約6%の誤差は3回目の打ち上げと同様の水準だと説明した。
その後、副衛星である12基の衛星も高度600キロの軌道に進入したことが確認されれば任務成功となる。
ただ、公式な成否は主衛星の軌道進入のみで判断される。
宇宙航空庁は打ち上げから約1時間20分後に結果を発表する予定だ。
今回は韓国が独自に開発したロケットの高度化事業として初めての打ち上げで、民間主導の開発への転換に向けて第一歩を踏み出すことになる。
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