韓国人旅行先、日本・米国・中国に集中…東南アジアでの犯罪増加が影響か
韓国人旅行先、日本・米国・中国に集中…東南アジアでの犯罪増加が影響か
グローバル旅行検索プラットフォームのホテルズコンバインドとカヤックは、今年11月から来年1月にかけての韓国人観光客の旅行動向を分析。航空券とホテル検索量に基づく最新のデータを発表した。

 この分析結果にはさまざまな解釈の余地があるものの、日本・米国・中国など主要国への集中傾向が際立っている。特に、カンボジアなど東南アジアの一部地域で犯罪が増加していることが影響し、旅行客が不確実性や不安定性の高い国を避け、より安全な国で冬の期間(11月〜1月)を過ごそうとする傾向が生まれたとみられる。なお、公開されたデータには東南アジアの項目は含まれていない。

 明確に見て取れるのは、中国、米国、日本の順で人気がさらに高まる、あるいは堅調に維持されているという点だ。最近の物価高騰などでヨーロッパといった遠距離旅行が避けられる傾向にある中、環太平洋地域での米・中・日の存在感が強まることは、相対的に他地域の需要を抑制する結果に繋がるのは避けられない。

 ビザなし旅行期限が延長された中国のホテル検索量は、前年比で約99%という飛躍的な増加を遂げ、他の旅行先を上回る最大の増加幅を記録した。この背景には、ビザなし入国許容および延長措置によって韓国人旅行客の渡航の利便性が飛躍的に向上したことがあるとみられる。特に、上海と北京を中心とする大都市圏での観光需要の回復が加速している。

 日本は今冬も、航空券とホテル検索の占有率において引き続きトップを維持した。今年に入り、韓国人の訪日者数が一時的に低迷した局面はあったものの、地理的な近さと観光地の多様性から、依然として高い人気を保っている。

 米国行きの航空券検索量は、前年比で約45%の大幅な増加を記録した。これは、回復が停滞していた米州路線が本格的な回復基調に入ったことを示しており、ニューヨークをはじめとする米国主要都市への旅行需要が再び高まっている。
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