李大統領は会談の冒頭発言で「韓国はドイツの経験から学ぶべき点が多い」とし、「どのように分断を克服し、ドイツ統一を成し遂げたのか、その経験を学び、韓国もその道を進むべきだ」と強調した。その上で、「特別なノウハウがあれば、ぜひ教えてほしい」と笑顔で語った。
メルツ首相も笑いながら「秘密のノウハウはない」と答えた。特別な戦略があったというよりも持続的な努力を通じて統一を成し遂げたことを強調した発言とみられる。
メルツ首相はまた「朝鮮半島と周辺の情勢に多くの関心を持っている。北朝鮮についても知りたいことが多い」と述べた。韓国の対中認識についても関心を示した上で「われわれも対中国戦略に苦心しているためだ」と説明した。
大統領室によると、引き続き行われた非公開の会談でも、李大統領は朝鮮半島の緊張緩和と平和構築のための韓国政府の努力を説明し、分断克服と統一の経験を有するドイツの支持を要請した。
両首脳は、エネルギーや重要鉱物など共通の関心分野を中心に今後関係を強化していくとの認識で一致した。
特に李大統領は、ドイツに約850社の韓国企業が進出していることに言及し、「欧州進出の拠点国であり、欧州最大の貿易国として、協力関係が維持されている」と評価した。
さらに、欧州諸国が防衛産業能力を強化しているとし、メルツ首相に対し「防衛産業強国」のドイツと韓国企業との協力強化に関心を寄せてほしいと要請した。
両首脳は来年、相互訪問を通じて両国関係の発展について深く議論することを申し合わせた。
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