釜山の海へ「ドボン」…2時間半泳いで不法入国した「体力王」=韓国報道
釜山の海へ「ドボン」…2時間半泳いで不法入国した「体力王」=韓国報道
韓国釜山(プサン)の海に飛び込み、泳いで不法入国した疑いで起訴されたインドネシア国籍の外国人に実刑判決が言い渡された。

 21日、韓国法曹界によると、釜山地裁刑事17単独(ムク・ミョンギュン裁判官)は前日、出入国管理法違反の罪で起訴されたインドネシア国籍のA氏(40代)に懲役6か月を宣告した。

 A氏は8月7日、中国を出港し釜山へ向かっていたインドネシア籍船に乗船していた。翌8日午前6時ごろ、釜山南外港に停泊していた船の後方からロープを伝って海に飛び込み、2時間30分泳いで不法入国したとして起訴された。

 捜査の過程で、A氏には過去にも不法入国した前歴があることが判明した。

 2014年7月、パナマ船籍の船員として上陸許可を受け韓国に足を踏み入れた彼は、帰船せず2016年3月まで不法滞在し、その後強制送還されていたことが確認された。

 検察は、A氏が不法滞在歴によって通常の入国が難しくなったため、不法入国を決意したとみて起訴に踏み切った。

 裁判部は「A氏の行為は韓国の安全な国境管理や社会の安全・秩序維持を損なうもので、厳しく処罰しなければ同様の犯罪が続発する恐れが大きい」とし、「入国審査を回避して不法入国した点で罪質は重い」として実刑を宣告した。

 さらに「事前に国内で不法入国を手助けする協力者と連絡を取るなど、計画的に犯行に及んだとみられる」と述べ、「犯行を認めている点などを総合的に考慮して刑を定めた」と判示した。

 このような手口による不法入国は今回が初めてではない。

 2022年には、釜山出入国外国人庁移民特別捜査隊が、巨済島付近の海上で錨泊していた5000トン級遠洋漁船から、20〜30代のインドネシア国籍船員7人が無断離脱し、泳いで不法入国した事案を摘発した。

 救命胴衣を着用した彼らは1.6kmを泳いで陸地を目指したが、その過程で船員1人が死亡。残る6人は巨済市・聖浦港にたどり着き、タクシーに分乗して釜山へ向かった。

 捜査隊は無断離脱の通報を受けた当日、釜山市近郊のモーテルに潜伏していた6人全員を確保。また、逃走を手助けした同国籍の協力者の逮捕にも成功した。
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