訪朝結果を報告する姜基甲代表=20日、永宗島(聯合)
訪朝結果を報告する姜基甲代表=20日、永宗島(聯合)
【ソウル20日聯合】北朝鮮・朝鮮社会民主党の金英大(キム・ヨンデ)中央委員長が、南北関係の現状打開に向けた唯一の対策は李明博(イ・ミョンバク)政権の政策転換だとし、「韓国側が今の反北朝鮮対決政策を一貫すれば南北関係は破局を迎えるしかない」と述べた。
 朝鮮社会民主党の招きで党訪朝団を率いて北朝鮮を訪れた民主労働党の姜基甲(カン・ギガプ)代表が19日、帰国直後に仁川空港で記者会見を開き、16日に金委員長と面談した際、このように聞いたと説明した。

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 金委員長は、南北共同宣言と首脳宣言に対する姿勢は、和合か対決か、統一か分裂かを分ける試金石だとの考えを示した。韓国は現政権発足以来、両宣言を抹殺し反北朝鮮の対決策動を貫いていると批判し、過去8年間うまく進めてきた南北関係を最悪の状況に追い込んだ張本人は李明博政権だと指摘したという。また、言葉だけの「相生・共栄」はまったく期待できないとし、韓国側が現在の対北朝鮮政策を一貫する限り、南北関係は1歩も先に進むことはできないと述べた。韓国で政策の転換と実践行動に伴う具体的変化がなければならないと強調した。

 姜代表は、北朝鮮は南北陸路全面遮断と開城工業団地問題は個別に解決できる問題ではないとの考えで、根本的に李明博政権の対北朝鮮政策変化が前提になるとの認識だと伝えられたと説明した。「驚くほど深刻で、北朝鮮側は激高した状態だった」と伝えた。南北共同宣言と首脳宣言を否定する北朝鮮敵対政策では、決して現在の危機を克服することはできないことを確認したと述べ「民主労働党と国民は力を合わせ、李明博政権が対北朝鮮政策を転換するよう求める」と主張した。

 民主労働党と朝鮮社会民主党は18日に南北共同宣言と南北首脳宣言の履行に向けた両党の役割をテーマに討論会を行い、共同決議文を採択した。両宣言は統一に向けた里程標であり実践方針だとし、履行に向けた両党の協力を中断しないことを決めた。

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