「ソウルの中心に軍服を着た中国人」…ソウル市が「無許可の行進」と抗議
「ソウルの中心に軍服を着た中国人」…ソウル市が「無許可の行進」と抗議
最近ソウル・ヨイド(汝矣島)のハンガン(漢江)公園で中国人らが軍服を着て行進したことに対しソウル市が遺憾の意を表した。

20日ソウル市などによると、「先月31日正午ごろ、中国人の団体が中国の軍服のようなものを着て汝矣島の漢江公園の船着場周辺で行進イベントを大々的に行った」とし、「このようなイベントがソウル市の許可を得て行われたのか。許可を得て行ったならば中国人らが軍服を着て行進するイベントをなぜ許可したのか。許可していないならば汝矣島警察や管轄部署は全く認識していなかったということなのか」という指摘が提起された。

ソウル市は、「漢江公園では全てのイベントに対し事前に漢江公園案内センターおよび本部の該当部署の厳格な承認手続きを経るように規定しており、これを経ていないイベントが摘発される場合、迅速に制裁している」とし、「それにもかかわらず今回のイベントは事前に必要な承認手続きを全く経ず、漢江公園との協議なく無断で行われた」と明らかにしたと伝えられた。

そして、「このような事案が再び発生しないよう漢江公園内に横断幕を張った。また、イベントの承認手続きをより厳格に管理し、公園内の巡察活動を強化し、未承認のイベントにより市民が不便を被ることがないようさらに努力していく」と付け加えた。

今月初め、ソウル汝矣島の漢江公園で中国人らが軍服を着て行進する動画と写真がSNSに拡散され物議を醸した。

動画には中国語が書かれた赤い旗を持った人を先頭に軍服姿の男女が制式訓練するように行進する場面が映っている。これとともに同じトレーニング服を着た人々も赤い旗を持ち列になって行進している。

これをめぐり一部のネットユーザーは、「AI(人工知能)動画ではないのか」という反応を見せた。また別のネットユーザーは、「ソウルの中心で人民解放軍が五星赤旗を持って闊歩(かっぽ)している」と不快感を表した。

動画は先月31日に漢江公園で開かれた韓国文化交流事業団と中国健康ウォーキング体育協会の「2025韓国(漢江)国際ウォーキング交流展」で撮影されたもので、主催側はこのイベントについて、「中国人団体観光客の中のウォーキング愛好家らが一緒に歩いた」とし、「着ている服も軍服ではなく団体服」とメディアを通じ説明した。

当時イベントに参加した関係者はSNSを通じ、「韓国と中国鄭州市の健康ウォーキング体育協会の150人が参加して漢江の川辺を一緒に歩き、互いの文化を理解し両国民の友情と健康を図るきっかけになった」と伝えた。

これと関連し、国会国防委員長のソン・イルチョン「国民の力」議員は19日、SNSに「ソウル市が遺憾の意を表し再発防止に言及したが、実際に謝罪と再発防止を約束すべき当事者は中国政府」と批判した。

ソン議員は政府に向け、「大韓民国が属国にでもなるかのような無礼な行動をした中国に向け、迅速で強力な抗議をすることは主権国家としての自尊心を守るための最低限の措置」と主張した。

また、「大韓民国のソウルの中心で行われた軍服のような服を着た中国人らの無断行進は主権に対するテロ」とし、「すぐにイ・ジェミョン(李在明)政府は中国政府に公式抗議し、再発防止を約束させることを願う」と促した。
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