UAE財務省とドバイ金融庁は11日に共同声明を発表し、「今回の取引はデジタル・ディルハム・プロジェクトの試験段階におけるもので、政府決済プラットフォーム『mBridge』を通じて実施された」と説明した。
両機関は、この取引を「UAE政府における初のCBDC活用事例であり、今後、政府および民間部門における国家デジタル通貨の本格導入に向けた重要な一歩」と評価している。取引はわずか2分足らずで完了したといい、今年3月のプロジェクト発表以降、最初の大きな進展となった。
UAE中央銀行は3月、デジタル・ディルハムを2025年第4四半期から段階的に導入する計画を明らかにしている。
ドバイ金融庁中央会計局長のアフメド・アリ・メフタ(Ahmed Ali Meftah)氏は、「今回の取引は、システムの運用準備状況を確認し、中央銀行との技術的統合が円滑に行えるかを検証する目的があった」と述べた。その上で「2分以内に完了したこの取引は、連邦政府と地方政府間の決済効率と速度を最大化するというデジタル・ディルハムの目標を体現している」と強調した。
UAE中央銀行は7月に公表した政策文書で、デジタル・ディルハムを「中央銀行通貨の将来的な競争力を確保し、デジタル経済の進化するニーズに対応する取り組み」と位置づけている。また、導入初期段階では預金や金利商品と競合しないよう、決済機能に特化するとしている。
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