ソウル市は先ごろ、規制を緩和し、宗廟の周辺に高さ100メートルを超えるビル2棟を建設する計画を発表した。
計33の団体は会見で「ソウル市は宗廟に隣接した地域の建物の高さ制限を引き上げる規制緩和を直ちに撤回せよ」と要求した。
歴史学、考古学、民俗学など関連学会や文化遺産に関連する協会などが、同問題を巡り合同で声明を発表するのは初めて。
団体側は「宗廟の空と視野を遮る高層ビル開発の試みはその価値と尊厳を損なう行為」とし「文化的自尊心を傷つける結果を生むだろう」と批判し、世界遺産である宗廟の価値に深刻な影響を与えかねないと懸念を表明した。
また「関連機関や専門家、学術団体の諮問と評価を経て宗廟の景観への影響を最小化するための建物配置と高さの基準を新たに設けよ」と求めた。
SNSでも高層ビルの建設に反対する署名活動などが進められている。
ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長は、再開発地域は世界遺産の地区の外に位置しているため、法令上、世界遺産に与える影響を判断する必要はなく、規制緩和して建物の高さを変更しても宗廟に及ぼす影響はないと改めて強調した。
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