消防当局は12日午前5時19分ごろ、ボイラータワー5号機のがれきの中から下敷きになっていた60代の男性1人の遺体を収容したと明らかにした。
この男性の位置は11日午後10時14分ごろ、別の遺体を収容する過程でボイラータワー6号機方向の地点で確認されたと伝えられた。消防当局は夜中に切断機で鉄筋を切って空間を確保し、男性の遺体を収容したという。収容された後にはすぐに死亡判定が下された。
これによりボイラータワー5号機の下敷きになった作業者7人のうち死亡者は60代の男性3人、40代の男性2人の計5人となった。残りの2人は依然としてがれきの下敷きになっている状態だ。このうち1人の位置は把握されているものの、別の1人はまだ位置が確認されていない。
今回の事故は6日午後2時2分ごろ、蔚山市ナム(南)区ナムファ(南化)洞にある韓国トンソ(東西)発電蔚山火力本部で、縦15.5メートル、横25メートル、高さ63メートル規模のボイラータワー5号機が一瞬で倒壊し発生した。この事故で当時、ボイラータワーの解体作業をしていた作業者9人のうち7人が下敷きになった。
消防当局の懸命な捜索により事故当日の6日から9日までに下敷きになった作業者7人のうち死亡した3人の遺体が収容された。ただ、倒壊したボイラータワー5号機の隣にある4、6号機のさらなる倒壊の危険により救助作業には困難が伴った。そのため消防当局は爆破時に一度に崩れるよう鉄骨構造物や柱などをあらかじめ切断しておく「脆弱(ぜいじゃく)化作業」を行い、同時に爆薬を設置した。そして11日正午ごろ、2基のボイラータワーの爆破が完了し、消防当局は同日午後3時40分を起点に24時間の捜索・救助体系を本格化した。現在も全国から動員された9つの救助隊、計72人の救助隊員が現場で捜索・救助作業を続けている。
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