倒壊したタワー型ボイラー=6日、蔚山(聯合ニュース)
倒壊したタワー型ボイラー=6日、蔚山(聯合ニュース)
【蔚山聯合ニュース】韓国南東部・蔚山にある韓国東西発電の火力発電所で6日午後2時すぎ、高さ60メートルのタワー型ボイラーが倒壊する事故が発生した。通報を受け現場に出動した消防当局が2人を救助したが、7人が倒壊した設備の下敷きになっている。

 老朽化したタワー型ボイラーの撤去作業中に事故は発生した。当局は、作業をしていた9人が下敷きになったとの通報を受け、装備と約50人を現場に投入。2人を救助したほか、2人が下敷きになっているのを確認した。この2人の救助作業が進められているほか、残りの5人を捜索している。

 救助された2人は、命に別状はないという。救助作業中の2人については地面とボイラーの間に挟まった状態で、健康状態は分かっていない。

 当局は700トン級のクレーンを投入したほか、500トン級のクレーン2基を追加する予定。ただ安全に設置したうえで作業に取りかかるため、救助までには時間がかかる見通しだ。

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は「事故の収拾、特に人命救助のため可能な限りの人員、装備を総動員せよ」と指示した。


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