国会国防委員会で質疑に応じる安長官=5日、ソウル(聯合ニュース)
国会国防委員会で質疑に応じる安長官=5日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は5日、国会国防委員会に出席し、政府が導入を決めた原子力潜水艦を国内で建造すべきではないかとの与党「共に民主党」議員の質問に対し、「わが国が30年以上技術を蓄積し研究を行ってきたため、(国内で建造するのが)妥当と考える」との見解を示した。

 安氏は、建造施設に挙げられた米フィラデルフィアのフィリー造船所は技術力や人材、施設が不足しており、関係官庁と緊密な協議が必要だとした上で「(国内建造は)大原則として話しただけで、韓国や米国のどの造船所で建造するかについて話が出たことはない」と述べた。

 フィリー造船所は韓国のハンファグループが昨年12月に買収し、トランプ米大統領が先月30日に韓国の原潜建造を承認したと明らかにした際に建造施設として言及した。

 ただ、同造船所は潜水艦の建造施設を持たず商船の建造を中心としており、原潜を建造するには制約が多いと指摘されている。

 安氏は「原子力潜水艦は原子力の軍事的利用であるため、既存の韓米原子力協定の平和的利用とは次元が異なる」とし、別の協定が必要だとする考えを示した。


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