先ごろ韓国・慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた米朝首脳会談は実現しなかったものの、国情院は「(北朝鮮が)水面下で米国との対話に備えていた動向が多様なルートで確認された」と報告した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が9月の最高人民会議(国会に相当)で非核化を要求しないなら米国との対話に応じるとの構えを示して以降、核武装に直接言及することを控えていると分析。トランプ米大統領が金正恩氏に対話を呼びかける中、「対話の余地を考慮して崔善姫(チェ・ソンヒ)外相の中国・ロシア訪問を最後まで思案した様子が捉えられた」と説明。「金正恩は対米対話の意志を持っており、今後条件が整えば米国と接触するだろう」との判断を示した。
さらに「米朝首脳会談の可能性は高いとみている」と報告。北朝鮮がロシアとの接近や中朝関係改善を土台に米朝関係を進めているとして、「来年3月の韓米合同訓練以降に米朝首脳会談も再び推進するのではないか」との見方を示した。
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