韓米軍事委員会に出席した韓国のチン・ヨンスン合同参謀本部議長(左)と米国のケイン統合参謀本部議長(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓米軍事委員会に出席した韓国のチン・ヨンスン合同参謀本部議長(左)と米国のケイン統合参謀本部議長(合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓米軍制服組トップのチン・ヨンスン合同参謀本部議長とケイン統合参謀本部議長は3日、ソウルの合同参謀本部で韓米軍事委員会(MCM)を開き、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国への移管に「意味のある進展」があったと評価し、移管条件を満たすための努力を継続することで一致した。 

 発表された共同報道文では、「有事作戦統制権の移管条件の充足や連合防衛体制の強化のため、努力を継続することを確認した」と明らかにした。有事作戦統制権の移管については、定例の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾、UFS)」などの合同演習で定期的に評価しているが、今年の評価で進展があったという。

 共同報道文では「急変する安全保障環境やさまざまな脅威に積極的に対応するため、同盟の能力と相互運用性、連合防衛体制を強化することにした」とし、「連合防衛体制の強化と同盟の現代化を継続的に協議していくことを確認した」と明らかにした。

 また、インド太平洋地域の安全保障状況が北朝鮮の核・ミサイル脅威の高度化や世界の軍事力競争の激化により、複合的かつ不安定な状態にあると評価した。

 韓米同盟の抑止力が朝鮮半島だけでなく、域内の抑止力に貢献しているとの認識を共有し、潜在的な脅威となる勢力に対する抑止と相互利益の確保のため、同盟国やパートナー国と協力することを改めて確認した。

 韓米核協議グループ(NCG)の指針に基づき、核・通常戦力統合(CNI)を継続的に発展させるとともに、北朝鮮の核脅威に対する抑止力強化のため、韓米のCNI活動をさらに進展させることでも一致した。

 韓米軍事委員会は両国の制服組トップが韓米同盟の懸案について話し合う定例会議で、1978年からソウルとワシントンで交互に開催されている。会議の結果は韓国国防部長官と米国防長官が出席する定例安保協議(SCM)に報告される。今年のSCMは4日に開かれる。


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