同庁と中国の公安部は前日に慶州で開かれた韓中首脳会談を機に、これらの犯罪に対応する了解覚書(MOU)を締結した。
両国は自国の法令が容認する範囲内で、▼投資・ロマンス詐欺の犯罪組織に関する情報と証拠の収集・交換・分析▼犯罪者追跡や検挙に向けた合同作戦と捜査共助▼犯罪資金の追跡・凍結――などの分野で協力する。
このため、両国の共同対応協議体を発足させる。専従部署を指定し、合同作戦など実質的な共助活動に向けた常時協力網をつくる計画だ。
警察庁は「東南アジア地域を中心に拡大するボイスフィッシング、投資・ロマンス詐欺や監禁などは国を超えた国際的犯罪」と指摘。韓国と中国いずれも深刻な被害を受けているとし、「両国警察当局はこうした犯罪を社会安全保障問題と認識ている」と説明した。また、今回のMOU締結を機に、世界的な犯罪に対する共同対応を一層強化すると強調した。
カンボジアでは韓国人学生がカンボジアの詐欺組織に拉致され殺害されたほか、犯罪組織による韓国人の拉致・監禁事件が相次いでいる。犯罪組織は同国を拠点としているが、主犯格は主に中国人とされる。同組織は中国をはじめ、韓国、ベトナム、タイなど国に超えて犯行に及んでいる。
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