国賓として韓国を訪れた習氏はこの日、トランプ米大統領と米中首脳会談を開き、貿易摩擦の緩和をはじめとする懸案について議論する。来月1日には李在明(イ・ジェミョン)大統領と韓中首脳会談を行う予定だ。また、31日に日本の高市早苗首相と会談する可能性も取り沙汰されている。
習氏は南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の非公式首脳会議に出席するなど、2泊3日の日程をこなす予定だ。
今回の米中首脳会談は、第2次トランプ政権の発足後初めての開催となり、関税や技術などを巡る両国間の緊張関係がどの程度解消されるかに世界の注目が集まっている。
韓中関係においても、習氏の今回の来韓は重要な意味を持つ。
習氏は朴槿恵(パク・クネ)元大統領の在任中の2014年7月に来韓したが、米国の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備により韓中関係が冷え込み、韓国側の度重なる要請にもかかわらず来韓を先送りしていたためだ。
米中間の経済・軍事・地政学的対立が激化するなか、韓中首脳会談では韓国に対し米国と接近しないよう圧力をかける可能性がある。韓中自由貿易協定(FTA)を巡る第2段階の交渉の加速化や、中国当局が韓国コンテンツの流通を制限する「限韓令」の問題も議題になると予想される。
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