韓国野党「文政権は不動産統計を “ねつ造”」…「李政権は健康保険統計を “ねつ造”」

韓国最大野党“国民の力”のキム・ウネ（金恩慧）院内政策首席副代表は17日「国政監査の場で、中国に不利な数字は除き中国に有利な統計だけを抜き出したイ・ジェミョン（李在明）政権と与党“共に民主党”に問いたい」とし「与党は『ねつ造』なしには主張もできないのか、気になる」と問いただした。

キム副代表はこの日の午前、国会で開かれた国政監査対策会議で「ムン・ジェイン（文在寅）政権は不動産の統計をねつ造したが、イ政権は健康保険の統計をねつ造している」と語った。

キム副代表は「与党とチョン・ウンギョン（鄭銀敬）保健福祉相は、中国人の健康保険が『昨年は55億ウォン（約5億8000万円）の黒字だった』と国政監査で答えた」とし「しかし、隠そうとしていた真実は別にあった」と語った。

つつけて「昨年までの9年間、中国人が受け取った健康保険金はなんと5兆ウォン（約5264億5500万円）にもなる。健康保険料の『“食い逃げ”の主犯』である中国人地域加入者による健康保険の財政は毎年赤字幅が広がり、昨年だけでも1332億ウォン（約140億2000万円）の赤字を記録した」とし「6か月の滞在条件を受け入れ韓国の健康保険の恩恵を受けようとする中国人が増えているということだ」と批判した。

さらに「中国で韓国民は、労働者でなければ中国政府の健康保険に加入することさえできない。それなのにわれわれは、労働者でもない中国人にも健康保険の恩恵を与えている」とし「このような不公正を正そうとすれば、与党は『怪談だ』と叫ぶ。なぜわれわれの税金で中国人を守ってあげるのか」と指摘した。

キム副代表は「わが国民が中国で受けられないことは、中国人も韓国で受けられないようにすべきだ」とし「それが相互主義だ」と強調した。