「過去最大」8450億ウォン規模のコカイン密搬入事件…共犯の男を送還=韓国
「過去最大」8450億ウォン規模のコカイン密搬入事件…共犯の男を送還=韓国
韓国で最大規模の「カンヌン(江陵)オッケ(玉渓)港コカイン密搬入事件」の共犯とされるフィリピン国籍の50代の男がアルゼンチンから韓国に送還された。

16日韓国海洋警察庁によると、この男はことし4月にばら積み貨物船を利用しコカイン約1.7トンを韓国に持ち込もうとした組織の一員で、インターポール国際手配の末、アルゼンチン現地の司法当局に逮捕された後、韓国法務部(部は省に相当)と海洋警察の合同送還手続きを経て15日、インチョン(仁川)国際空港を通じ入国した。

関税庁は今回の事件を重量基準では韓国国内の麻薬摘発史上、最大規模とみている。当時、江陵玉渓港に入港した3万2000トン級のばら積み貨物船からは1キログラム単位で包装されたコカイン1690個(約1.7トン)が発見された。

これは韓国の人口を超える約5700万人が同時に使用できる量で、時価では8450億ウォン(約897億円)に達する。

海洋警察庁はことし4月、米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障調査部(HSI)から密搬入の情報を受け取った後、捜査に着手し、捜査過程で船舶の機関室など数か所に隠されたコカインを確保した。

捜査の結果、組織はペルー付近の公海上でコカインを積んだボートと接触し、56袋を受け取った後、船舶に隠し韓国に搬入しようとしていたことがわかった。

海洋警察庁は男がことし3月にすでに海外に出国した事実を確認し、5月にインターポール国際手配書を発布し、7月にはインターポールを通じアルゼンチンの司法当局が男を検挙した事実を確認した。

その後、法務部が犯罪人の引き渡しを要請し、アルゼンチン政府の承認に基づき海洋警察・法務部の合同送還チームが15日に仁川国際空港を通じ男を韓国に移送した。

海洋警察庁は送還された男に対し別の共犯の有無、コカイン密搬入の経緯などを捜査する計画だ。

これに先立ち、チュンチョン(春川)地方検察江陵支庁はことし5月、同事件に関連するフィリピン国籍の船員4人を拘束起訴した。
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