ロイター通信などによると、この日米国の小売業者ウォルマートは、ChatGPTの開発元であるオープンAIとパートナーシップを締結し、AIを基盤としたショッピング体験を構築すると発表した。ウォルマートは、自社の顧客がChatGPT内でAIチャットボットの「即時決済」機能を利用し、ウォルマートの商品を直接購入できるようになると説明した。
同社は「食事の計画、日用品の在庫確認、新商品の発見など、どんな状況でもChatGPTとのチャットを通じて簡単に買い物ができ、その後の処理はウォルマートが行う」と述べた。具体的な利用開始時期については言及されていない。
ダグ・マクミロン ウォルマート会長兼最高経営責任者(CEO)は「これまで数年間の電子商取引ショッピング体験は、検索ボックスと長い商品リストで構成されていた」とし、「これからはそのような状況が変わる。マルチメディアを基盤とした、個人化され文脈を理解するAI体験がまもなく登場する」と述べた。
オープンAIは先月末、ChatGPT内の「即時決済」機能を初めて発表した。その後、米国の電子商取引プラットフォームEtsyやカナダの電子商取引プラットフォームShopifyとのパートナーシップ締結を発表している。
最近、企業がAIを活用してコスト削減を進める流れの中で、ウォルマートもAI活用を拡大している。ウォルマートの生成系AI「Sparky(スパーキー)」がその代表例だ。スパーキーは、自社アプリで商品の推薦やレビューの要約など、さまざまな機能を提供し、顧客のショッピングをサポートするAIショッピングアシスタントである。
ウォルマートのAI活用拡大は、生成系AIを基盤に多様なショッピングの質問に回答する機能を提供するAIショッピングチャットボット「ルーファス」をすでに導入している、世界最大の電子商取引企業アマゾンとの格差を縮める戦略の一環でもある。
市場調査機関Similarwebによると、9月のウォルマートの全推奨トラフィックのうち約15%がChatGPTからの流入だった。これは8月の9.5%から増加した数値である。
ただし、Similarwebは、推奨トラフィック自体は全体のトラフィックに占める割合が大きくなく、ChatGPTを通じた推奨トラフィックはウォルマート全体のトラフィックの1%未満にとどまっていると付け加えた。
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