李氏は外相などを歴任した高官。同通信は同氏を「朝鮮労働党中央委員会部長同志」と呼び、党創建80年を祝う演説をしたと伝えた。
韓国政府は、北朝鮮が2023年末に南北関係を「交戦中の敵対的な二つの国家関係」と宣言した後、対韓政策を担った統一戦線部の名称を「朝鮮労働党中央委員会10局」に変更し、韓国に対する心理戦を中心とする機関に改編したと明らかにした。
韓国統一部はこれまで、李氏の肩書を「党10局長」と推定してきた。朝鮮労働党の組織構造上、専門部署の傘下に局があるため李氏が降格されたのではないかとの見方もあったが、現在も部長の地位を維持していることが確認された。
北朝鮮メディアは、在日朝鮮学生少年芸術団のために宴会が開かれたという記事(1月9日)や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)結成70周年記念中央報告会の記事(5月25日)でも李氏を「党中央委員会部長」と呼んだ。
ただ、政府の推定通り李氏が局長だとすれば、北朝鮮メディアが李氏を部長と呼ぶ理由ははっきりしない。
鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は8月18日に開かれた国会外交統一委員会の会議で「最近平壌に行ってきた第三国の人から、統一戦線部の看板はなくなったが建物の事務室と人はそのままという話を伝え聞いた」と言及した。
李氏が率いる10局は海外同胞関連業務も行っていると推定される。
今回李氏が演説した宴会には、党創建80年を祝う日本や中国などの代表団が招待された。
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