韓服ブランドの代表であり文化遺産解説士のネットユーザーは、11日、自身のSNSに「ユーチューブで偶然、扶余で開かれている百済文化祭の映像が表示され見ていたところ、百済服飾ファッションショーの部分でどう見てもおかしいと思い、キャプチャーし、タオバオ(中国アリババグループの大手オンラインショッピングモール)で探してみた」と投稿した。
このネットユーザーが投稿した百済服飾ファッションショー参加者の多くの衣装と、タオバオで販売されているコスプレ衣装は非常によく似ていた。そのネットユーザーは「私だけ似ているように見えるの?目の錯覚?もし本当に同じならショックが大きい」とし、「どうか同じ服ではありませんように。もし同じなら本当に腹が立つ」と述べた。
ある民間団体が主催したこの「百済服飾ファッションショー」は、今月4日から5日にかけて、扶余郡と公州(コンジュ)市で開かれた百済文化祭の特設ステージで行われた。
12日付の「オーマイニュース」によると、該当団体の関係者は問題となった衣装について「ファッションショーで披露した衣装は、もともと百済の服飾を専門に制作する業者から購入したものだ。しかし、購入した衣装の形や色が似すぎていて見栄えがよくないという演出家の意見により、インターネットサイトを通じて追加で10着ほど購入した。」と説明した。
続いて「百済服飾ファッションショーで中国の衣装を使用したことでアイデンティティが損なわれた」とする批判については、「そういう考えが全くなかったわけではないが、ファッションショーの演出上、異なる色や形、異なる身分を表現する服が必要だと思った。当時、百済も中国と交流が盛んだったため、問題になるとは考えなかった」と述べた。
続けて「団体は基本的に地域社会への奉仕の気持ちで活動しており、ファッションショーで利益を得ていない。扶余のファッションショーも無料で行い、公州のファッションショーは一部支援を受けたが、それ以上の支出があった」と釈明した。
また「今後は注意する」と付け加えた。
このファッションショーは扶余百済文化祭の公式日程には含まれていなかったが、団体側の要請により非予算で実施されたという。
ファッションショーの映像は扶余郡のユーザーチャンネルに掲載されていたが、12日午後現在は削除された状態だ。
韓国の歴史・文化祭の一つである「百済文化祭」は、ことし第71回を迎え、3日からこの日(12日)まで、かつて百済の都であった熊津(ゆうしん、現在の公州)と泗沘(しび、現在の扶余)で開催された。
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