広がるワーケーション、満足度や集中力の向上に効果＝韓国

大韓商工会議所が会社員506人を対象に調査を行った結果、ワーケーションの経験がある会社員の86.8％が満足したと回答した。心の癒し（68.7％）、業務への集中力の向上（31.7％）、各地域への訪問・消費体験（22.2％）などが主な要因だ。

全体の回答者の85％は「今後もワーケーションに参加する意向がある」と述べた。ワークライフバランスの改善（50.8％）、スタッフに対する福利厚生（48.8％）、業務効率の向上（44.7％）、各地域への訪問・消費体験の活性化（24.1％）などが、ワーケーションに期待する理由となっている。ワーケーションは単なる福利厚生ではなく、企業と地域が共に成長していくためのモデルとしての役割を果たしている。

行政安全部によると、2024年には約1000社がワーケーションを実施した。例えばHD現代は2023年にワーケーション制度を初めて導入した後、これまで200人以上が参加している。

同会議所も10月以降、人口が減少している地域を中心に実施する予定だ。会員企業にも実施事例を共有し、導入の拡大を図る。さらに9月からは、行政安全部や韓国観光公社と共に、一部会員企業を対象とした「ワーケーション支援プログラム」を実施している。