火災が発生した国家情報資源管理院を視察する李大統領(中央、大統領室提供)=10日、大田(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
火災が発生した国家情報資源管理院を視察する李大統領(中央、大統領室提供)=10日、大田(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国中部・大田にある国家情報資源管理院で火災が起き、政府の行政システムがまひした問題で、李在明(イ・ジェミョン)大統領は10日に同院を訪れ、復旧状況の報告を受けた。

 李大統領はこの日、年次休暇を取っていたが、政府の電算システムがまひした問題の重大性を考慮し、火災現場を訪問した。

 行政システムの復旧率は10日時点で30.2%となっている。

 ただ、火災発生から2週間が経つ9日になって停止した政府の行政システムを647件から719件に訂正している。李大統領の現場訪問は対応に問題があるとの指摘を受けてのものとみられる。

 また、李大統領が秋夕(チュソク、旧暦8月15日)連休中にケーブルチャンネル、JTBCの料理バラエティー番組に出演したことに対し、与野党が攻防を繰り広げていることも背景にあるようだ。最大野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は9日の党最高委員会議で、「李大統領は未曾有のデジタル大乱で収拾の責任を公務員に任せ、バラエティー番組に出演した」と批判した。これに対し、与党「共に民主党」は李大統領が同番組に出演した目的は韓国料理のPRとして、出演を問題視する国民の力が謝罪すべきだと反発している。

 大統領室関係者は李大統領の現場訪問について、「連休にも休めず、復旧にまい進した公務員を激励するため」として、「以前から決めておいた日程で、(与野党の)攻防を念頭に置いたものではない」と説明した。


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