9月22日、逮捕状審査を終えソウル中央地裁を出る韓氏(共同取材)=(聯合ニュース)
9月22日、逮捕状審査を終えソウル中央地裁を出る韓氏(共同取材)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは10日、尹前政権を巡る政教癒着疑惑に絡み政治資金法違反などの疑いで逮捕した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁を起訴した。同チームが発表した。

 特別検察官チームは先月23日に韓氏を逮捕した。韓氏は健康問題を理由に取り調べに十分に応じていないほか、供述を拒否する意向を示している。先月30日には逮捕が適法かどうかを問う適否審査を裁判所に請求したが、翌日に棄却され勾留が維持された。

 同チームは韓氏について、旧統一協会の世界本部長を務めた元幹部(逮捕・起訴済み)と共謀し、2022年1月に尹氏の側近の一人で最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡して教団への支援を求めた政治資金法違反のほか、同年4~7月に高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金建希氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した請託禁止法違反、同年10月に自身の海外賭博疑惑に関する警察の捜査に備え元幹部に証拠隠滅を指示した疑いがあるとしている。


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