バイナンス(Binance)創業者チャンポン・ジャオの投資警告投稿後、BNBチェーンで進行していたミームコインブームが急激に冷めた。

9日(現地時間)、The Blockはバイナンス創業者チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao・CZ)が同日X(旧Twitter)で自身のSNS投稿が投資シグナルと解釈されるべきではないと警告した後、多くのトークンが60%から95%まで暴落したと報じた。

ジャオはXユーザー「YazanXBT」の投稿への返信でこの立場を明らかにした。同ユーザーは「CZのウォレットにコインを送金したり、彼の投稿に合わせてトークン名を付けるからといってリスクが減るわけではない」と警告していた。これに対しジャオ氏は「私のツイートは投資勧誘ではない(Not endorsements)」とし、「今は単に日常的なツイートを投稿しているだけで、ミームと重なる部分は偶然に過ぎない」と強調した。

彼の発言直後、BNBチェーンの代表的な分散型取引所(DEX)であるパンケーキスワップ(PancakeSwap)で取引されるミームトークンの価格が一斉に急落した。一部のトークンはリリースから数時間あるいは数日しか経っておらず、いくつかは数ヶ月間取引されていたプロジェクトだった。しかし、これらのトークンの多くはわずか1日で時価総額の95%以上が蒸発し、流動性が急激に低下したため、トレーダーがポジションを清算した。

今回のミームコインブームの頂点では、10万人を超えるオンチェーントレーダーがBNBベースのミームコイン購入に動いた。データ分析プラットフォームBubblemapsによると、当時全体の投資家の約70%が利益を上げていた。

あるトレーダーは1000万ドル以上を稼ぎ、40人以上が100万ドル以上の利益を記録した。また900以上のウォレットが10万ドル以上の利益を得たと集計された。

こうした過熱した取引の流れはBNBチェーンのDEX全体に拡散した。パンケーキスワップは9月単月で約800億ドル規模の取引を処理し、2021年11月以来最も活発な月を記録した。10月も既に初めの9日間で300億ドル規模の取引量を達成した。

報道によると、DEX全体の取引量は24時間基準で約190億ドルを維持しており、このうちBNBチェーンベースのプラットフォームが約40%を占めた。
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