中国はレアアースに対する輸出規制を強化している(イラスト)=(聯合ニュース)
中国はレアアースに対する輸出規制を強化している(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商部は10日、中国が戦略鉱物であるレアアース(希土類)と関連技術の輸出規制を強化すると発表したことに関し、具体的な内容を分析しているとして、韓国企業の被害を最小限に抑えるため中国側と協議する予定だと発表した。

 中国商務省は9日、新たなレアアースの輸出規制を実施するとし、輸出時にはデュアルユース物資(軍用にも民間用にも活用できる物資)として輸出許可証の発給を受ける必要があると発表した。

 これに先立ち、中国は2023年8月にガリウム、ゲルマニウムに対する輸出規制を開始し、同年12月に黒鉛、昨年9月にアンチモン、今年2月にタングステン、テルルなど5種類のレアアースに対する輸出規制に乗り出した。今年4月にも7種類のレアアースに対する輸出規制に踏み切ったのに続き、今回さらに規制を強化した形だ。

 韓国政府は昨年7月に中国と「韓中輸出規制対話」を行って以来、輸出規制の関連情報を交換するとともに産業供給網の安定化策などを議論するチャンネルを維持している。

 産業通商部の関係者は、中国がレアアースの輸出規制を強化した後も韓国企業に対する輸出許可は正常に行われており、大きな問題は発生していないとしながら「今回の措置に伴う国内企業の被害がないよう、中国側と引き続き協議する」と説明した。


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