国会保健福祉委員会所属のキム・イェジ(金睿智)議員が健康保険審査評価院より入手した資料によると、脱毛で医療機関を受診した患者数は、2020年の23万4780人から昨年(2024年)の24万1217人へと増加し、4年間で約2.7%増となった。
この統計は、健康保険が適用される円形脱毛症といった疾患で受診した患者数を集計したものだ。加齢や遺伝による薄毛治療、または美容目的の治療を受けたケースを含めると、脱毛患者はさらに多いと推定される。
昨年(2024年)の患者を年齢別に見ると、40代の5万4724人が最多で、以下30代が5万1619人、50代が4万6913人、20代が3万9079人、60代以上が3万3167人、20歳未満が2万168人となった。
特に20~30代の割合は全体の37.6%を占め、約3人に1人以上が若年層に該当する。
2020年と2024年を比較すると、脱毛患者の総診療費は、約322億8000万ウォン(約33億4千万円)から389億5000万ウォンへ(約41億5千万円)と20.7%増加した。
脱毛疾患別では、昨年、円形脱毛症が17万2090人で全患者の73%を占めた。男性型脱毛症は2万4518人、その他の非はんこん性脱毛症は2万8561人だった。
金議員は、「脱毛は単に美容の問題にとどまらず、生活の質全体と直結した疾患だ」と指摘し、「年齢と性別の特性に合わせた個別化された予防政策と脱毛治療支援策の整備が必要だ」と訴えた。
このように脱毛患者が増加し、20~30代が高い割合を占めている点は、イ・ヘシンKAIST化学科権威教授が開発した脱毛シャンプーへの関心につながった。李教授が創業したKAISTスタートアップ「ポリフェノールファクトリー」は、昨年4月に脱毛シャンプー「グラビティ」を発売した。
グラビティは発売直後、ローンチから109時間で完売し、17回の予約販売で全て品切れとなった。また、オリーブヤングでは39分で完売、カテゴリー1位を達成し、ネイバーの脱毛シャンプー検索量でも1位を記録。発売から1年で販売数100万個を突破し、1日平均2740個が販売され、累計売上は188億ウォンを記録した。
脱毛の悩みを抱える30~50代を主に対象として開発されたこのシャンプーには、李教授が長年研究してきたポリフェノール技術が活かされている。ポリフェノールは付着力が非常に強く、空気と触れると色が変わるという特徴を持つ。李教授は、論文引用率が世界トップ1%に入る、ポリフェノールの第一人者だ。
製品の原理は、特許成分「リフトマックス」が、洗髪時に毛髪に保護膜を瞬間的に形成し、損傷したキューティクルから流出する栄養成分を保護することにある。これにより、細く弱くなった毛髪を根元から補強するという。
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