ソウル近郊の平沢港=(聯合ニュース)
ソウル近郊の平沢港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が2日発表した国際収支(速報値)によると、8月の経常収支は91億5000万ドル(約1兆3500億円)の黒字だった。黒字幅は前月(107億8000万ドル)に比べ減少したが、8月としては過去最大を記録し、2000年以降では2番目に長い2年4カ月連続の黒字となった。

 今年1~8月の黒字額(693億ドル)も前年同期(559億4000万ドル)を23.9%上回った。 

 8月の経常収支を項目別にみると、商品収支(貿易収支に相当)は94億ドルの黒字で、8月としては歴代2位だった。ただ、前月(102億7000万ドル)からは8億ドル以上減少した。

 輸出は前年同月比1.8%減の564億4000万ドルで、前年同月比で3カ月ぶりに減少に転じた。7月(597億8000万ドル)と比べても33億ドル以上縮小した。

 半導体(26.9%増)、乗用車(7.0%増)などが前年同月比で増加したが、鉄鋼製品(11.7%減)、コンピューター・周辺機器(15.5%減)、無線通信機器(11.0%減)などは減少した。

 地域別では東南アジア(13.5%増)向けのみが好調で、欧州連合(EU、9.2%減)、米国(12.0%減)、日本(5.3%減)、中国(3.0%減)向けでは苦戦した。  

 輸入(470億4000万ドル)は前年同月比7.3%減少。エネルギー価格の下落により石炭(25.3%減)、石油製品(20.3%減)、原油(16.6%減)など原材料の輸入は10.6%急減した。一方、情報通信機器(26.4%増)、半導体製造装置(9.5%増)、半導体(4.5%増)など資本財の輸入は3.1%増えた。

 サービス収支は21億2000万ドルの赤字だった。赤字幅は前月(21億4000万ドル)から小幅縮小したが、前年同月(11億1000万ドル)と比べると10億ドル以上拡大した。

 このうち旅行収支の赤字幅(10億7000ドル)が7月(9億ドル)より増え、知的財産権使用料収支(6000万ドルの赤字)も7月(3億2000万ドルの赤字)に続いて赤字となった。

 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は20億7000万ドルで、前月(29億5000万ドル)の約70%の水準にとどまったが、8月としては歴代2位を記録。四半期の配当が支払われたことにより、配当所得収支は25億8000万ドルから15億8000万ドルへと10億ドル減少した。


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