法曹界によると、ソウル中央地裁は1日、権議員と韓総裁に対する勾留適否審尋問を行った後、「被疑者の尋問の結果と同事件の記録によると、同事件の請求は理由がないと認められる」とし、2人についての勾留適否審請求の請求をいずれも棄却した。
旧統一教会側は、裁判所の棄却決定の直後に遺憾の意を表明し、「韓鶴子総裁は疑惑が事実と異なることを釈明し、高齢と疾患による健康問題を十分に説明したが、これが受け入れられなかったのは非常に残念だ」と伝えた。
2人は2022年に違法な政治資金1億ウォン(約1040万円)を旧統一教会のユン・ヨンホ(尹永浩)元世界本部長を通じて授受した疑いを受けている。特別検察チームは、このカネが旧統一教会のイベントや懸案をユン・ソギョル(尹錫悦)政権で支援してほしいとの意味で、旧統一教会が権議員に対して行った贈賄に当たると見ている。
韓総裁はこの他にも、2022年の4月から7月にコンジン(乾真)法師ことチョン・ソンベ氏を通じてキム・ゴンヒ(金建希)前大統領夫人に高価なネックレスとシャネル製のバッグを渡し、教団の懸案について便宜を図るよう頼んだことに関与した疑いもある。また、金夫人に渡すネックレスとバッグなどを教団の資金として購入した横領疑惑と、2022年の10月に自身の遠征賭博についての疑惑に関する警察捜査に備え、尹元本部長に証拠の隠滅を指示していた疑いも受けている。
韓総裁の勾留適否審の尋問は、1日の午後4時から7時40分までの3時間30分間、非公開で行われた。3分間の最終陳述で韓総裁は「一生を世界平和のために平和の母として働いてきた」とし、「そんな私に韓国が私をこのように待遇していることに対して惨憺(さんたん)たる気持ちでもどかしい」と話したという。弁護団はまた、心臓に疾患を持つ韓総裁の健康状態が悪化し、勾留を続けるのは不当だと主張したが、受け入れられなかった。
同裁判所では30日、権議員の勾留適否審も行われた。午後2時10分に始まった尋問は午後3時40分まで続いた。審問で権議員側は、尹元本部長の携帯メールなど政治資金法違反容疑の証拠について、「別件の令状により確保された、違法に収集された証拠だ」と主張している。
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