韓国の金価格、国際相場との価格差が3.3％に拡大

韓国の金相場が国際金相場を上回る、「キムチ・プレミアム」と呼ばれる現象が拡大している。

　韓国取引所（KRX）が発表したデータによると、先月のKRX金市場における１キロ金現物の1グラムあたりの平均価格は16万9227ウォンだった。これは同時期の国際金価格（16万3726ウォン）を約3.3%上回る水準で、価格が海外より高くなる「キムチ・プレミアム」現象が拡大していることを示している。

　通常、KRX金市場の価格は国際相場に連動する傾向にあったが、このところ韓国市場の価格が急騰している。

　取引所は、KRX金市場が現物取引を基本としているため、一時的に投資需要が集中し、供給が追いつかずに価格差が生じたと説明している。

　実際、先月のKRX金市場における1日平均取引量は約821キロで、ことしの1日平均（約366キロ）の2倍以上を記録した。

　米国政府の閉鎖懸念や米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ期待、ドル安などが重なり、安全資産としての人気が高まったことも、金価格の上昇を後押しする要因となった。

　取引所は、長期の連休中にグローバル市場の状況によって価格が急変する可能性が高いと注意を促した。加えて、「最近、KRX金市場価格と国際金価格の乖離が拡大している点を考慮し、投資する際は注意してほしい」と呼びかけている。