ホワイトハウスの関係者はこの日、非核化を求めないなら米国との対話に応じる可能性があるとした金正恩氏の発言を巡り「トランプ政権は核問題に言及せずとも北朝鮮との対話に開かれているのか」という聯合ニュースの質問に対し、「トランプ大統領は金正恩氏といかなる前提条件なしに対話することに依然としてオープンな立場を取っている」と答えた。
この関係者は、トランプ氏が第1次政権で朝鮮半島情勢を安定させるため金正恩氏と3度にわたり首脳会談を行ったとして、米国の対北朝鮮政策に変わりはないと説明。北朝鮮の完全な非核化というこれまでの米政府の原則と目標に変化がないことを示唆した。
一方で「北朝鮮の非核化」という表現を明示しなかったことは、米朝の対話ムード醸成を意識したものといえそうだ。
すなわち、トランプ政権も非核化を重視する対北朝鮮政策を堅持しているが、非核化を議題とすることに北朝鮮が同意せずとも米朝首脳の対話は可能だという趣旨と分析される。
これにより、韓国南東部・慶州で今月31日に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため訪韓する予定のトランプ氏が金正恩氏と対面する可能性に対し関心が高まると予想される。
既存の外交論にとらわれずに金正恩氏との親交を誇示してきたトランプ氏の気質を考慮すると、韓国を訪問した際に何が起こってもおかしくない。
朝鮮半島・北朝鮮問題の専門家は、APEC首脳会議に合わせて米朝首脳会談が実現する可能性があるとの見通しを示している。
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