大韓航空とアシアナ航空の統合を巡り、マイル統合案が発表された(イラスト)=(聯合ニュース)
大韓航空とアシアナ航空の統合を巡り、マイル統合案が発表された(イラスト)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国公正取引委員会は30日、韓国航空最大手の大韓航空と同2位のアシアナ航空のマイル統合案を公開した。アシアナでためたマイルは2社が完全統合してから10年間はマイルの価値が維持され、航空券の購入や座席のアップグレードなどに使える見通しだ。

 アシアナのマイルを大韓航空のマイルに転換する場合は、フライトマイルは1対1で交換可能で、クレジットカードの使用などでたまるショッピングマイルは大韓航空の1に対し、0.82の割合でアシアナのマイルを交換することができる。

 公正取引委員会はこのような内容を柱とする統合案を公開し、来月13日までパブリックコメント(意見公募)を実施すると明らかにした。

 アシアナは航空連合の「スターアライアンス」に加盟しており、スターアライアンス加盟航空会社を利用する場合もアシアナのマイルを使うことができたが、今後は使えなくなる。ただ、大韓航空の路線でアシアナのマイルが使えるようになる。

 マイルの有効期限は統合と関係なく、そのまま維持される。

 大韓航空は航空チケット料金の最大30%までマイルで支払うことができる「複合決済」を実施しているが、アシアナのマイルでもできるようになる。

 公正取引委員会の担当者は「消費者が特別に手続きをしなくても、既存のアシアナのマイルをそのまま継続して使える」として「実質的にマイルの価値が1対1で維持される」と話した。

 両社の顧客が1マイルを得るためにいくら支払ったか比較し、ショッピングマイルは大韓航空を1とした場合、アシアナのマイルを0.82で、フライトマイルは1対1で計算する。

 2社の統合から10年以内であれば、アシアナのマイルはいつでも大韓航空のマイルに交換することができ、例えばアシアナのフライトマイル1万は大韓航空の1万マイルに、ショッピングマイル1万は大韓航空の8200マイルに交換することができる。

 2社のマイル統合を巡っては、公正取引委員会が6月12日、大韓航空側が提出した統合案について修正・補完を要請。大韓航空が今月25日に修正案を提出していた。

 公正取引委員会は消費者の利益を保護するために▼アシアナ航空利用者を保護し不利益が生じてはならない▼両航空会社の利益がバランスよく保護されなければならない――などの審査基準を設定していたが、修正案はこれを満たしていると判断し、パブリックコメントの手続きを開始することを決定した。

 公正取引委員会は「来月13日までパブリックコメントを実施し、委員会での審議を経て統合案を最終確定する予定」とし「確定した統合案は両航空会社の合併日から施行される」と説明した。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40