鄭氏は「北の戦略的な位置が変わった」とし、「(シンガポールで米朝首脳会談が初めて開かれた)7年前の位置とは違う。まず、この現実から出発すべきだ」と表明。2019年にベトナム・ハノイで開催された2回目の米朝首脳会談までは「北が米国にすがる立場だった」と振り返った。そのうえで、当時、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官(現外相)が「米国は千載一遇のチャンスを逃した」と発言したことに言及し、「残念ながらその話が正しかった。スモールディール(小さな取引)が実現していれば、核問題の展開過程は大きく変わったはず」と述べた。
今後の米朝首脳会談の可能性については、「朝鮮労働党創建80年に合わせたメッセージのほぼ半分が対米、対韓メッセージ」とし、「双方の指導者が会いたいと言っている」との見解を示した。ただ、「(米朝が)安全保障と安全保障を交換するなら、米国は支援したりお金を出したりする意思が全くないのではないか」とし、「南北協力しか道はない」と主張した。
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