米連邦政府の閉鎖が秒読み…労働省「雇用報告などの発表を中断する」
米連邦政府の閉鎖が秒読み…労働省「雇用報告などの発表を中断する」
アメリカ労働省は、連邦政府のシャットダウン(一時的な業務停止)が発生した場合、消費者物価や雇用指標などの主要な経済指標の発表を中止すると明らかにした。

 労働省は、現地時間26日に発表した緊急計画の中で「シャットダウンが発生した場合、労働統計局(BLS)はすべての業務を停止し、予定されていた経済データは発表されない」と述べた。また、「BLSによる調査のためのすべてのデータ収集活動も中断され、ウェブサイトの更新も行われない」と付け加えた。

 これにより、10月3日に予定されていた非農業部門雇用者数の報告や、15日に予定されていた消費者物価指数(CPI)、毎週木曜日に発表される新規失業保険申請件数などが、予定通りに発表されない可能性が高まっている。これらは、連邦準備制度理事会(FRB)が10月末に予定している金融政策会議に向けて参考とする最後の物価・雇用関連指標であることから、波紋が予想される。

 このような発表を受け、予測市場ではシャットダウンの可能性が大きく反映された。オンラインベッティングプラットフォームのカルシ(Kalshi)とポリマーケット(Polymarket)では、政府閉鎖の可能性に関する賭けが拡大し、週末にはその確率が50%から70%へと急上昇した。

 民主党は予算案にオバマケア(ACA)の保険補助金延長を含めるべきだとの立場を取っているが、共和党指導部は「シャットダウンの危機を回避した後に議論すべきだ」と対立している。ドナルド・トランプ大統領は先週、民主党指導部との会合をキャンセルし、今週は上下院の主要指導部と会談を予定している。

 トランプ政権はまた、連邦機関に対し、シャットダウン時に大規模な解雇の準備を指示したと伝えられている。過去のシャットダウンでは、連邦職員が一時的に無給休職に入ったのに対し、今回は永久的な解雇の可能性まで含まれている措置であるため、論争が予想される。
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