民主労総インチョン(仁川)空港地域支部と全国空港労働組合で構成された「全国空港労働者連帯」は、10月1日午前6時をもって仁川空港、キンポ(金浦)空港をはじめ全国15カ所の空港で無期限ストライキに入ると29日に明らかにした。
労組はスト当日、午前9時30分に仁川空港第1ターミナル前、午前10時に金浦空港国内線ターミナル前で決意大会を開き、午後2時には金浦空港国内線ターミナル前で総ストライキ大会を開催する。今回のストライキは労組の要求が受け入れられるまで無期限で続ける方針だ。
ストライキには、仁川空港公社および韓国空港公社の子会社に所属する労働者が大挙参加する。対象は、保安検査、警備、消防安全設備管理、電力・機械施設管理、航空灯火、給油、搭乗橋、情報通信、仁川空港リニア鉄道、シャトルバス、シャトルトレイン、ターミナル運営、清掃など、空港運営を担う幅広い職種に及ぶ。
労組は、全国15空港の子会社組合員約6000人のうち、争議権を持たない航空保安検査要員2000人と空港の必須維持業務人員1200人を除いた、残りの約2800人がストライキに参加すると明らかにした。
労組は、交代勤務制の改善と賃上げを要求してストを決議した。労組関係者は「仁川空港の親会社と子会社は、過酷な連続夜勤をなくすため交代勤務制度を改善するという数年前の約束を、いまだに履行していない」と批判した。また「韓国空港公社とその子会社は、低賃金を強いる入札率の独断的適用の問題や、人員を減らす不公正契約の問題を解決する意思を見せていない」と主張した。
仁川空港地域支部は、脳・心血管疾患や不妊・流産などを招く現行の3組2交代制(2日間昼勤、2日間夜勤、2日間休み)を、4組2交代制(1日昼勤、1日夜勤、1日休み、1日休み)に改めるよう要求している。全国空港労働組合の核心的な要求は、入札率の独断的な適用によって生じる低賃金構造を改善することである。
開天節(韓国の建国記念日)と秋夕の連休には、全国で数百万人が空港を利用して海外旅行や国内旅行に出かける予定だが、子会社労働者のストライキによって空港利用に支障が生じると予想される。
空港運営会社は労組のストに備えている。仁川空港公社は、スト発生時には緊急対応体制を稼働させ、リアルタイムの状況管理を強化し、子会社と協力して必須維持業務人員や子会社の内外から代替人員を投入する計画だ。
公社関係者は「空港が正常に運営されるよう万全を期している」と述べた。韓国空港公社も、全国の空港を正常に運営し、利用客の不便を最小化するため緊急対応体制を稼働させる予定である。
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