大統領専用機で帰国した李在明(イ・ジェミョン)大統領夫妻=26日、城南(聯合ニュース)
大統領専用機で帰国した李在明(イ・ジェミョン)大統領夫妻=26日、城南(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国連総会に出席するため米ニューヨークを訪れていた韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は26日夜、3泊5日の訪米を終えて京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)に到着した。

 李大統領は初めて行った国連総会での演説で、昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の「非常戒厳」宣言による混乱を乗り越えた「民主主義韓国」の国際社会への復帰を宣言した。

 また、朝鮮半島の緊張緩和のための包括的解決策として「交流(Exchange)、関係正常化(Normalization)、非核化(Denuclearization)」を盛り込んだ「ENDイニシアチブ」を発表。世界金融の中心、ウォール街で韓国への投資誘致のためのトップセールスにも乗り出した。

 最大の懸案である米国との関税交渉については、ベッセント米財務長官との面会で、国益を損なうことのない交渉条件が必要だという韓国政府の立場を直接伝えた。

 ただ、トランプ米大統領との対面は次の機会に譲ることになった。

 10月末に韓国・慶州で開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて韓米首脳会談が行われる可能性があることから、李大統領は関税交渉の進展を図るため会議の準備に総力を挙げると予想される。

 内政に関しては秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休を控えて国民生活の問題点を点検するほか、検察庁の廃止を柱とする「政府組織法」の改正や曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(最高裁長官)の大統領選介入疑惑を受けての聴聞会開催などを巡って与野党が激しく対立するなか、協力関係を回復させる糸口を見いだすことも課題に挙げられる。


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