ソウル大学病院は26日午後7時、大韓医院第1会議室にて「民主労総 公共運輸労組 医療連帯本部 ソウル大学病院分会(以下、労組)」と「2025年賃金および団体協約(以下、賃団協)」について暫定合意し、仮調印式を行ったと発表した。今回の合意により、労組が行っていたストライキは27日で中止される。
今回の協約には、△賃金引き上げ、△労働条件改善、△人員補充、△医療公共性維持の努力などが含まれている。賃金は政府公共機関のガイドラインに従い、3%引き上げられる。また、争点となっていた号俸賃金体系については一部が改善された。労組によれば、72号俸賃金体系は1号俸を引き上げることで優先的に合意されたという。また、院内に設置されていた実損保険の広報窓口も撤去される。
しかし公的医療・地域医療を守るためのソウル大学病院の保健福祉部(日本の厚労省に相当)への移管闘争は続けていく方針だ。労組側は「(合意文書に)保健福祉部への移管を盛り込むことはできなかった。実質的な医療総括体制の構築に向けたソウル大学病院の保健福祉部移管を目指し、引き続き闘争を続けていく」と強調した。
ソウル大学病院と労組は、6月25日の初顔合わせを皮切りに、約3カ月間で計90回余りの交渉を重ね、ことしの賃金・団体協約を締結するに至った。特に労組は24日から無期限ストライキに突入したが、これは2017年以来8年ぶりのことだった。当時、ソウル大学病院労組は△非正規職の正規職化、△医療公共性の拡大、△看護人材の労働条件改善などを要求し、病院側が非正規職の正規職転換に応じたことで、ストライキは3日間で終了した。
ソウル大学病院は「協約の妥結により、速やかに診療を安定化させ、労使の共生を基盤に国家中央病院としての責務を誠実に果たしていく」と明らかにした。労組側は「暫定合意案については全組合員の賛否投票を経た後、賃団協調印式を行う予定だ」とし、「闘争に支持と声援を送ってくださった患者・市民の皆さんに感謝する」と述べた。
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