崔氏は6月2日午後9時ごろ、北朝鮮との軍事境界線に近い地域でビラをくくりつけた風船4個を北朝鮮に向けて飛ばした疑いが持たれている。風船には、拉致被害者の写真と説明が書かれたビラや北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が監獄に入れられたような姿の合成写真がくくりつけられた。
これを受け、統一部は坡州警察署に捜査を依頼。警察は今月5日に崔氏を出頭させて事情聴取した結果、災難安全法違反の疑いがあると判断して書類送検した。
京畿道が昨年10月、対北朝鮮ビラ散布により道民の安全が脅かされているとして軍事境界線に近い坡州、漣川、金浦の3市・郡を災難安全法上の「危険区域」に指定して以来、容疑者が送検されたのは今回が初めて。
災難安全法は、ビラ散布の関係者が危険区域に出入りしたり、その他の禁止命令または制限命令に違反した場合、1年以下の懲役または1000万ウォン(約106万円)以下の罰金刑に処すると定めている。
拉北者家族会は昨年10月以降、拉致被害者の生死確認を求めるビラを3回にわたり散布した。その後、統一部長官などからビラ散布の中止を要請されたことを受け、今年7月に坡州市と共同記者会見を開いて中止を宣言した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40