会談で握手を交わす韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官(右)、米国のルビオ国務長官(中央)、日本の岩屋毅外相(外交部提供)=22日、ニューヨーク(聯合ニュース)
会談で握手を交わす韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官(右)、米国のルビオ国務長官(中央)、日本の岩屋毅外相(外交部提供)=22日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部は24日、米ニューヨークで22日(現地時間)に開かれた韓米日外相会談の共同声明に盛り込まれた「北朝鮮の非核化」との文言が、同部が出した報道資料では「朝鮮半島の非核化」と記されたことについて、「『北朝鮮の非核化』と『朝鮮半島の非核化』はいずれも『北朝鮮の非核化』を意味する」と説明した。 

 共同声明では3カ国の外相が「北朝鮮の完全な非核化に対する確固たる意志を改めて確認」したとの文言が入った。だが、外交部の報道資料では「朝鮮半島の非核化原則と対北抑止態勢を堅持」することを確認したと記された。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権下の今年2月、韓国政府は韓国と米国が「朝鮮半島の非核化」ではなく「北朝鮮の非核化」という表現を使うことで合意したと明らかにした。当時、外交部は「『北朝鮮の非核化』は北の義務違反と履行の必要性を明確にする表現」と説明していた。

 李在明(イ・ジェミョン)政権発足後、7月に開催された韓米日の外相会談や外務次官協議でも「北朝鮮の非核化」が使われた。

 李政権は朝鮮半島で核開発を行っているのは北朝鮮であるため、両方の表現に実質的な違いがないとして、表現の区別に意味を持たせない方針を決めたとみられる。

 ただ、李政権は北朝鮮への関与を積極的に進めており、北朝鮮が「朝鮮半島の非核化」より「北朝鮮の非核化」に拒否感を持つことを考慮したとみられる。


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